ZEH住宅を建てる仕組みは?補助金を利用しよう

公開日:2021/07/15  最終更新日:2021/07/16

住宅市場でトレンドとなっているZEHという言葉。補助金がもらえるなど、さまざまなメリットがあります。ZEHで建築しないと時代遅れの住宅になってしまう可能性もあります。本記事では、ZEHとはどのような住宅なのか、その仕組みや補助金について解説していきます。うまく補助金を活用して、お得に住宅を建てていきましょう。

ZEH住宅の特徴

ZEHとは、ネットゼロエネルギーハウスの略称です。家庭で使う空調や照明などのエネルギー≦太陽光などで創るエネルギーとなるような住宅を指します。

つまり、家庭で使うエネルギーをすべて自給自足できる住宅のことです。光熱費を削減できる、夏涼しく冬暖かい快適な生活を送れるといったメリットもあります。では、どのような住宅がZEHという認定を受けられるのでしょうか。

断熱性

家そのものの性能を上げていきます。断熱材や窓などに熱を通しづらい素材を使うといった方法で、断熱性を上げることができます。断熱材はウレタンフォーム、窓は樹脂サッシといった素材が該当してくるでしょう。地域によって、ZEH基準は変わってきます。寒冷地に行くほど、基準が厳しくなってくるのです。性能を上げることによって、家のコストアップにつながってしまうというデメリットもありますので、ZEH仕様にすることでいくらコストアップするかも確認しておきましょう。

省エネ

なるべく電力を使わないように、省エネな設備を導入していきます。具体的には、照明・換気・給湯・空調です。照明については、LED照明を採用していきます。換気は、熱交換という機能が付いた換気システムを導入すれば問題ありません。給湯は、エコキュート・エコジョーズ・エネファームなどを取り入れます。空調については、一定性能以上のエアコンを導入します。

創エネ

エネルギーを創りだすときには、二酸化炭素や窒素酸化物などの有害物質をださないことが条件です。具体的には、太陽光発電システムを導入するといいでしょう。システムの発電量は、住宅性能や導入設備によって異なりますが、家庭での一次消費エネルギー(家庭で使うエネルギーを熱量換算したもの)を補える容量を設置できていれば、問題ありません。

申請で補助金がもらえる

ZEHで建築すると補助金をもらえます。では、なぜ補助金がもらえるのでしょうか。それは、日本がZEHに力を入れているからです。政府は「2020年に標準的な新築住宅でZEHの条件を満たし、2030年には新築住宅の平均でZEHを目指す」というロードマップを掲げています。

一般家庭のエネルギー消費を削減し、地球温暖化の進行やエネルギー不足の問題を防ごうとしているからです。しかし、ZEH仕様にするには通常の住宅よりも建築コストがかかるので、補助金を交付しているのです。2021年度の補助金には、以下のようなものがあります。

■ZEH(補助金:60万円)
ロードマップにおけるZEHの定義を満たしていることが、補助金をもらえる条件です。具体的には、断熱性を表す数値Ua値0.4〜0.6以下、基準値から20%以上の一次エネルギー消費量を削減すること、再生可能エネルギーなどを一定量導入することです。寒冷地や温暖地で、基準が異なるので、お住まいの地域のメーカーに確認してみましょう。

■ZEH +(補助金:105万円)
上記で説明したZEHの定義を満たしていることと合わせて、HEMSや電気自動車の充電設備をつけるといった条件があります。

■次世代ZEH +(補助金:105万円)
ZEH +の要件を満たしていることと合わせて、蓄電システム・燃料電池・V2H充電設備・太陽熱利用温水システムのいずれか一つを導入することが条件です。

先進的再エネ熱等導入支援事業(補助金:最大90万円)
ZEH、ZEH+、次世代ZEH+のいずれかの交付決定を受けていることが、前提条件です。

加えて、CLT・地中熱ヒートポンプシステム・PVTシステムという設備にいずれかを導入することで、最大90万円の補助金を交付できます。

2019年時点における普及率

2019年に政府が公表したデータによると、2016年に建てられた新築住宅のうちZEHとして認められた住宅は、約4.4万戸、全体の10.5%でした。国が定める目標は、上述したように、「2020年に標準的な新築住宅でZEHの条件を満たし、2030年には新築住宅の平均でZEHを目指す」なので、目標値には程遠いと言えるでしょう。

以上のデータから、ZEHで建築できるメーカーは限られてくるということがわかります。ZEHで住宅を考えられている方は、まずは検討しているメーカーに、ZEH仕様にできるかどうか聞いてみましょう。

 

ZEHで補助金をもらうためには、上記で解説した要件以外にも、さまざまな手続きが必要です。補助金を受けようとするのであれば、普及実績が豊富なメーカーを選ぶことが、得策でしょう。月々の光熱費を抑えられる経済性、夏涼しく冬暖かい快適性、太陽光発電や蓄電池による停電対策など、補助金をもらえる以上の価値があります。ZEHは近い未来、住宅のスタンダードになるでしょう。今から住宅を建てられる方は、ぜひZEHで検討してみてください。

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