注文住宅で快適な地下室を作るには?費用や注意点も合わせて解説

公開日:2021/03/15  最終更新日:2021/03/02


地下室は、趣味や収納場所として重宝するとされていますが、使い方は人によってさまざまでしょう。多様な使い方ができる地下室ですが、日本ではそれほど普及していません。しかし、近年では地下室の設置に注目が集まっているようです。この記事では地下室を作ることで得られるメリットや地下室を作るうえで注意するべきポイントなどを解説します。

注文住宅で地下室を作るメリットとは?

注文住宅で地下室を作るメリットは「土地を有効活用できる」「地震に強くなる」が挙げられます。

■土地を有効活用できる

地下室は、法律や規制で地上階の高さに制限がある地域や、都市部の狭い土地を有効活用するために取り入れられています。部屋の数が増えるので居住スペースとして利用したり、地下室の特性を活かして趣味や娯楽に使われたりすることも多いようです。

全地下タイプであれば、高い遮音性を活かしてカラオケルームやシアタールームとして活用できます。比較的温度が安定していることから、ワインセラーや食料保管庫としても利用できるでしょう。地下室の上部が地上部に出ている半地下タイプは、居住スペースとして使いやすくガレージや倉庫、アトリエとして使われている事例もあります。

■地震に強くなる

地下室は部屋自体が地面の下にあるので、振動や衝撃を受けると周りの地面に逃がすことができ、揺れを軽減させる特徴があります。地上階に比べて揺れ幅が少ないので倒壊の恐れを軽減でき、シェルター(避難所)としても利用できるでしょう。

また、地下室を鉄筋コンクリート造りにすることで、建物全体の耐震性が向上します。このことから、地下室がある住宅は「地震に強い」といえるでしょう。

快適な地下室を作るのに大切なポイント

快適な地下室を作るポイントは「結露」と「採光」の2つの問題をクリアすることです。どちらか1つが欠けても快適さが損なわれてしまうので、両方を解決しなければいけません。

■地下室の結露

地下室は年間を通して温度が安定していますが、夏場は地下室の涼しさによって結露しやすい状態になります。外壁に使われるコンクリートは気密性が高くなる反面、通気性が低く湿気を外部に放出しづらい特徴があるためです。新築時はとくに注意しなければいけない点があります。

打設後のコンクリートは1~3年という長い時間をかけて水分を放出しますが外部の地面が水分を含んでいるので外側に放出されず、乾燥している地下室内へ抜け出ようとしてきます。結露については躯体が防水防湿されていることと、正しい断熱防露設計が重要です。

■地下室の採光

地下室は日光が当たらない「真っ暗な部屋」というイメージを持っている人が多く、照明だけで対応するものと思いがちですが、地下室にも日光を取り入れる方法があります。半地下タイプであれば、地上に面している部分に窓を作ることで換気と採光を同時に行えます。

全地下タイプでは壁に窓が作れない代わりに、ドライエリア(空堀り)やトップライト(天窓)を設置すると日光を取り入れられるようになり、地上部と同等の明るさを確保できるでしょう。ドライエリアとは、地下室から地上部の建屋の外側に向けて掘られた採光、換気、避難用の縦穴で上部が外気に解放されているものを指します。

地下室を作るのにかかる費用とは?

地下室を作るのにかかる費用は施工場所の状況や広さによって変わるので、相場は決まっていません。しかし、地下室を作るにはボーリング、山留、防水工事などが必要で、地上階に部屋を作るのと比べて手間がかかります。詳細な見積もりを作るには、事前に予定地の地質調査を行い、使用する重機や人件費を計上して算出しなければいけません。

地下室を作る際に気をつけるべきポイント

地下室を作る際は、使用目的を考慮してタイプや間取りを選ぶとよいでしょう。地下室はできあがってから対策するのが困難なので、快適性を追求する場合は設計段階で気を付けておくポイントがあります。

■土地が地下室に適していること

地下室を作るには、地面を掘っても問題ない丈夫な土地であることが必須条件です。水脈が近くにある場所や脆弱な地盤では、地下室を設置できない可能性があります。事前に地質調査をして、地下水の湧き出しや地面の強度などを調べておかなければなりません。

■避難経路が確保されていること

地下室には避難経路の確保が義務付けられているのです。通常の屋内からの出入り口ではなく屋外に向けての避難経路を指します。原則として階段やタラップ、窓、ドライエリアなどからの二方向避難が必要です。間取りやデザインだけでなく緊急時を想定して設計しなければいけません。

■除湿・換気対策がされていること

地下室づくりでは除湿・換気対策は避けられません。ドライエリアやトップライトでも対策になりますが、自然換気だけでは不充分な場合があるので、24時間換気システムなど自動除湿機能を備えた設備の導入も検討する必要があります。

 

地下室は、生活圏が広がって建物の耐震性が高まり、非常時にはシェルターとしても活用できるというメリットがあるようです。作るときに気を付けるポイントなどは複数あるため、確認しながら地下室づくりを進めましょう。

おすすめ関連記事