断熱材の役割と種類とは?注文住宅を建てるときに気をつけるポイント

公開日:2021/03/01  最終更新日:2021/03/02


快適に過ごせる住宅の条件の1つとして、断熱性能の高さが挙げられます。注文住宅を建てる人のなかには、断熱住宅を検討している人もいるのではないでしょうか。そこで今回の記事では、断熱住宅にするとどのようなメリットがあるのか、どのような断熱材を選ぶとよいのかを解説します。注文住宅の建築を予定している人は参考にしてください。

断熱材の役割

快適な住宅に求められる重要の機能の1つが断熱性能であり、この機能を向上させるには断熱材が重要な役割を担っています。断熱材とは熱が伝わりにくくなる建材を指し、外気の室内流入を防ぎ、室内の暖かさを外に逃がさない役割があるのです。

実生活に当てはめていうと、断熱材は、冷房を使うときは外の熱い空気が部屋の中に入ってこないように、暖房を使うときは部屋の暖かい空気が外に逃げにくくなります。断熱性の高い家を建築することによって、夏も冬も快適に過ごしやすくなるでしょう。

また、住宅が長持ちするかは、耐久性と快適性をいかに維持するかによって決まります。住宅の強度が高くても、快適でなければ長く住むことができないからです。住宅の快適さを維持するうえで重要な役割を果たすにも関わらず、断熱工事はなかなか目に見えない部分であるため、材料などのコストを削りやすい箇所でもあります。

コストを削った結果、断熱が不充分だと冷暖房の効率が下がり、内部結露で家が傷みやすくなってしまうケースもあるようです。きちんと断熱することは、水道光熱費の削減にもつながります。快適な住宅を建てるには、断熱材の役割は大きく、断熱材選びは大切なことなのです。

断熱材の種類

では、断熱材はどのように選べばよいのでしょうか。断熱材には種類があり、原料が違います。断熱材は、「鉱物系」「石油系」「天然素材系」の3つの系統に分けられるのです。

■鉱物系

・グラスウール

ガラスを細い繊維状に加工したもので、比較的安価な断熱材です。原料が鉱物なので燃えにくく、吸音性が高いのが特徴でしょう。一方、湿気に弱いので、防湿・結露対策が必要です。

・ロックウール

玄武岩やスラグという鉱物を、繊維状に加工したものです。特徴はグラスウールと似ていて、燃えにくく、熱に強い性質があります。撥水性は高いですが、湿気には弱いようです。人によっては触ると不快感を覚えます。

■石油系

・ビーズ法ポリスチレンフォーム
・押し出し法ポリスチレンフォーム
・硬質ウレタンフォーム
・高発泡ポリエチレンフォーム
・フェノールフォーム
・ポリエステル

石油系も種類は豊富ですが、形成されて板状になっています。そのため施工しやすく、熱伝導率がよいという特徴があるようです。また、他の素材に比べると薄いことが、石油系の断熱材の特徴です。

■自然系

・セルロースファイバー

新聞紙や段ボールなどの木質系の原料を綿状にしたものです。ホウ酸や硫酸アンモニウムを加え、難燃性や防虫効果を高めています。水分を吸収して放出するという木が本来持つ性質が、内部結露を抑制してくれるようです。環境にやさしく、防音や吸音に優れています。

・ウール

羊毛に防虫処理を施したものです。高い調湿力があり、耐久性にも優れています。自然系素材の断熱材は環境にやさしく、性能も優れていますが、価格が高めであることと、扱っている施工業者が少ないという弱点もあります。断熱性能は石油系が高く、防火性と価格面では鉱物系が優れているようです。

自然系は断熱材の製造過程で排出する二酸化炭素が少ないため、環境にやさしい断熱材とされています。鉱物系は低価格ですが、断熱性は低めで透湿性があるので、湿気対策が必要です。石油系と自然系は防湿面でも優れています。

このように断熱材といっても材料によって、強み・弱みに違いがあります。断熱性の強さをあらわす熱伝導率と、同じ厚みで計った時の熱の伝わりにくさをあらわす熱低効率です。

この2つの比率によって断熱性能が決まり、熱低効率は「厚み÷熱伝導率」で算出できます。断熱材を選ぶ際は、厚みも重要になるのです。住んでいる地域の環境に対応できる断熱性能のある素材を選ぶとよいでしょう。

断熱材を選ぶときに気をつけるポイント

断熱材を選ぶときは、信頼できる業者を見つけましょう。業者によって提案する断熱方法に差が出ます。業者それぞれに違う考え方があり、建物の構造や工法が断熱材の選択に影響することもあるからです。また、地域の気候によっても、適した断熱材は変わります。

断熱材を選ぶ際は、オーバースペックになっていないかもチェックしましょう。住む土地の気候によっては、あまり高い断熱性能を必要としない場合もあります。

まずは、複数の業者に見積もりを依頼してみるとよいでしょう。同じ断熱材の場合は費用を比較でき、他の業者と違ったオーバースペックの断熱材をすすめられていないかも確認してください。さまざまな提案から、一番合った提案を選べます。

また、断熱材は一度施工すると、やり直しが難しいようです。そのため、業者を選ぶ際は、施工実績や評判もよく確認しましょう。自分で断熱材を選ぶ際も、選択した断熱材の施工実績が多い業者を選んでください。

 

断熱材は、家で快適に暮らすにあたって、重要な役割を果たします。断熱材にも種類があり、信頼できる施工業者を見つけ、適切な提案をしてもらいましょう。自分の希望を満たす断熱材を選ぶことが大切です。

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