断熱性と気密性に効果的!注文住宅には樹脂サッシがおすすめ

公開日:2021/03/01  最終更新日:2021/03/02


快適に過ごせる住宅の条件は、「高断熱・高気密」であることが基本です。高断熱・高気密の住宅を実現するには、複数のポイントはありますが、その中でも窓は重要な役割を担っています。窓にもアルミサッシや樹脂サッシがあるため、迷う人もいるでしょう。ここでは、樹脂サッシとアルミサッシの違い、高断熱・高気密の理由について紹介します。

樹脂サッシの特徴

樹脂サッシとは、サッシ(窓枠)に塩化ビニル樹脂を使ったものを指します。塩化ビニル樹脂はプラスチックの一種で、加熱すると形を変えやすい性質なので、手袋や長靴、バッグの素材として使われています。フライパンの持ち手やビニル袋、ラップフィルムなどの包装材にも使われており、私たちの生活の身近な所で幅広く使われている素材なのです。

樹脂サッシは世界での普及率は高く、韓国では80%、欧州でも60%超の普及率を誇ります。日本での普及率は、7%程度ですが、北海道に限っては約90%の普及率です。世界と比べると全国的には普及しておらず、アルミサッシが一般的に用いられています。

また、樹脂サッシは断熱性が高いのが特徴です。フライパンの持ち手にも使われており、火を使っているのに持ち手を触れるのは、熱を伝えにくい材質であるからです。熱伝導率が低いほど熱を伝えにくいことを示しており、アルミと比べると約1,000分の1の熱伝導率です。

そのため、樹脂サッシは断熱性に優れているといえるでしょう。樹脂サッシの家はアルミ製サッシの家に比べて、室内温度が夏場は2度低く、冬場は4度高くなるという検証結果もあるようです。

樹脂サッシのメリット

樹脂サッシの特徴は断熱性が高いこと以外にもあるため、一部を紹介しましょう。

■気密性に優れている

気密性に優れているので外部の音が室内に入ってきたり、内部の音が外部に漏れたりするのを防ぐ防音効果があります。

■結露が生じにくい

外の空気と室内の空気の温度差が原因で結露は生じます。樹脂サッシは、外の冷たい空気を伝えにくいので、結露しにくいようです。結露している状態では内部の湿度が高く、多湿な状態が続くとカビが生え、カビが生えるとカビを食べるダニが増え、そのダニを食べるダニがまた増えるという悪循環が生じます。樹脂サッシにすると結露しにくくなるので、カビやダニの発生も予防できるでしょう。

■開閉タイプやデザインが豊富

樹脂は加工や着色しやすい素材なので、幅広いデザインに対応できます。一般的な窓はもちろん、さまざまなタイプの窓に対応でき、和洋どちらの住宅にも合うでしょう。

樹脂サッシのデメリット

樹脂サッシには多くのメリットがありますが、デメリットもあります。

■重い

樹脂サッシにはアルミサッシほどの強度がないため、強度をだす目的で厚みを増しています。厚みが出るため重量が増えて、窓の開閉時に重さを感じるでしょう。ただし、近年は薄い樹脂サッシも開発されているため、重いというデメリットは解消されているようです。

■紫外線に弱い

アルミサッシに比べると、樹脂サッシは紫外線に弱いとされています。ただし、メンテナンス次第では、30年程度品質を維持できるので、致命的なデメリットではないでしょう。日差しの強い場所には向かないので、設置場所は考慮してください。紫外線による劣化は外壁塗装の際に、専用の塗料を塗って対策もできます。

■白色の窓枠は汚れが目立ちやすい

樹脂サッシに使われている素材である塩化ビニル樹脂は、着色しやすく色のバリエーションが豊富な反面、白色を選んだ場合は年月が経つと、窓枠の黒ずみが目立ちやすくなります。

■価格が高い

樹脂サッシは、アルミサッシに比べて価格が高いようです。家の内側・外側の両方に樹脂サッシを使うことを「オール樹脂サッシ」と呼び、オール樹脂サッシの場合、価格はアルミサッシの約2倍になるといわれています。家の内側は樹脂サッシ、外側はアルミサッシを使う場合は、アルミサッシのみの場合と比べ、価格は約1.5倍になるようです。

日本の気候には樹脂サッシが合っている

樹脂サッシの特徴とメリットとデメリットを紹介してきましたが、自分の家はどのサッシを採用すれば快適に過ごせるのかがポイントです。日本は、国内でも地域によって気候に差があります。樹脂サッシは断熱性と気密性が高いので、寒暖差を緩和してくれるでしょう。

また、樹脂サッシの気密性の高さは、台風の多い地域に適しているようです。樹脂サッシは塩害にも強いといわれ、海岸線に建つ家にも適しています。まだまだ、北海道以外では樹脂サッシの普及率は低いようですが、日本の気候に合った住宅を建てる場合は樹脂サッシがおすすめといえます。

 

快適な住宅の条件の1つは、高断熱・高気密であることです。窓は高断熱・高気密を実現するには重要なポイントで、とくに樹脂サッシは高断熱・高気密を実現します。日本では北海道以外では普及率が低いですが、高断熱・高気密の住宅を実現するために、樹脂サッシの活用を検討してみてください。

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