注文住宅の水回りはどう設計する?住みやすい家をつくる3つのポイント

公開日:2021/03/15  最終更新日:2021/03/02


住居の水回りの設計は生活のしやすさに影響するため、注文住宅を建てる時は、業者と充分に相談しながら進めましょう。水回りの設計を工夫すれば家事全般が楽になるため、注文住宅で快適に過ごすには、水回りの間取りが重要だといわれています。そこでこの記事では、注文住宅の水回りの設計の3つのポイントを紹介するため、参考にしてください。

水回りはなるべく1か所にまとめる

「水回り」とは、キッチン、浴室、洗濯場、洗面所、トイレなど水を使用する場所です。水回りの配管設備は、家の工事費にも影響を与えます。配管工事のコストをおさえるために、水回りはできるだけ1か所に集めたほうがよいでしょう。

水回りが点在していると配管工事が複雑化し、コストがかかるからです。水回りの設計によっては、定期メンテナンスなどの維持費もかかります。水回りのトラブルで業者を呼ぶことになった場合、原因を調べ、部品交換などの修理をしますが、配管が1か所にまとまっていると調査もスムーズに進行するでしょう。

1か所にまとめると、コスト面だけではなく、排水音の発生源もある程度まとまっています。そのため、寝室などから距離をとれるという、居住性のメリットもあるといえるでしょう。水回りを1階と2階に分けて配置すると、1つにまとめるよりもコストがかかります。

さらに、家族に高齢者や体調や身体が悪い人がいる場合、移動が負担になるでしょう。水回りを2階に設けた場合は、洗濯機置き場とベランダを隣り合わせにすると、洗濯物を干すのが楽になるというよさもあります。

浴室を2階に設けた場合、湿気が多い水回りの日当たりや風通しをよくすることで、カビや結露を予防できるでしょう。水回りを1階と2階に分ける場合は、上下で同じ位置に配置することで、スムーズな配管工事ができます。排水の音が気になりにくい間取りにするとよいでしょう。

排水音にも配慮して設計する

設計時に水回りの使いやすさや配管工事のコストは考えても、音の問題まではなかなか気が回らないかもしれません。しかし、トイレの水を流したり、お風呂でシャワーを使ったり、キッチンで洗い物をしたりと、水回りは音が発生します。とくに、1日に何度も使うトイレの配置はよく考えましょう。

寝室とトイレが近いと、誰かがトイレに入った音や水を流す音が気になるかもしれません。なるべく寝室とトイレは離して配置するか、収納場所などを間に挟むようにしましょう。トイレが2階にあって、かつ、吹き抜けがある場合は、2階でトイレを流す音が1階に筒抜けになってしまうようです。

また、ダイニングとトイレが同じフロアにあると、食事中にトイレの音が聞こえて不快になってしまうこともあります。2階に水回りを設置すると、1階の部屋まで排水音が響くこともあります。水周りには、トイレのように使用する時間をコントロールできないものもあります。水回りの生活音は心地よい音ではなく、うるさく感じる人が多いのではないでしょうか。

リビングダイニングや寝室などに音が聞こえにくいよう、適度な距離感をとるための工夫が必要です。排水音に配慮して水回りを配置しても音が気になる場合は、防音壁にしてもらう、部屋と部屋が隣り合わせになる壁側にテレビなどのオーディオ機器を置く、カーペットを敷くなどの工夫をし、対策を検討するのもよいかもしれません。

家事動線まで考える

家の間取りを考える時は、生活動線、来客動線、家事動線という3つの線を考慮する必要があります。中でも水回りの配置は、家事動線を充分に考えるようにしましょう。家事動線という言葉は聞きなれないかもしれません。家事動線とは、家の中で炊事や洗濯、掃除など家事をする際に人が移動する動きのことです。

家事動線を考慮した間取りは、どのような間取りなのか、一例を紹介します。さまざまな家事を同時にこなし、家事を効率化したいときに考えられるのは、キッチン、浴室、洗濯場、物干し場が近く、スムーズに動ける間取りです。このように家事動線を意識した間取りにすることで、複数の作業を並行して行えるでしょう。

また、移動距離を減らす間取りには、洗濯の動線を重視する例もあります。洗濯関連の動作に無駄をなくすのが、時間をかけない方法の1つです。洗面スペースは脱衣所と別室にすれば、家族が同じタイミングで脱衣室と洗面スペースを使えます。

日々の生活では、複数の家事をこなさなければいけません。家事動線を考慮した注文住宅を建築すると、家事の負担も比較的少なくなるでしょう。理想の間取りを実現するには、家事をもっと楽にするにはどうしたらよいか、家族が快適に過ごせるかといったことから考えてください。

 

注文住宅の水回りは1か所にまとめると、コストをおさえることができます。水回りを1か所にまとめるだけではなく、排水音と家事のしやすさを考えると、住宅が完成して住んでからも快適に暮らすことができるのではないでしょうか。

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